人気男性ストリッパーのマイク。マイクはお金を稼ぎ女の子に困らない生活を送っていた。しかし彼には本当はやりたい夢がった。ストリッパーは夢のためにお金を稼ぐ手段のはずだったが、マイクは厳しい現実を突きつけられる。そこに新人ストリッパーがやってくる。いつしかマイクは彼に昔の自分を重ねるようになっていた。
『マジック・マイク』作品情報
タイトル | マジック・マイク(Magic Mike) |
監督 | スティーブン・ソダーバーグ |
公開 | 2013年8月3日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 1時間50分 |
Rotten Tomatoes
あらすじ
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男性たちの華やかなストリップ・ショーで人気を博すクラブ“エクスクイジット”の看板ダンサー、マイク。
彼の夢は、インテリアデザインの才能を活かした事業を興すこと。
ストリップ・ダンサーはその資金を得るためだったが、稼ぎも上々で女にも不自由しないこの煌びやかな世界をエンジョイしてもいた。
そんなある日、人生に迷う若者アダムと出会い、ひょんな成り行きからストリップ・ダンスの才能を発揮した彼をクラブの一員に迎え入れることに。
ほどなく享楽的な生活に呑み込まれていくアダム。一方、マイクは堅実なアダムの姉と知り合い、心惹かれていくが…。
(出典:https://www.allcinema.net/cinema/345692)
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厳しい現実
30歳のマイク、彼はストリップダンサーでしたが、本当の夢はオーダーメイドの家具屋を開くことです。
彼は「今の俺は本当の俺ではない」と言い聞かせていました。
夢の実現のために6年間お金を貯金しています。
30歳になった彼はそのお金を頭金として、金利の低い銀行で融資を受けようとしていました。
しかし銀行はマイクのお金を貸してくれません。
彼のクレジットカードの信用度や実績のない仕事を見ると、どこの銀行も彼にお金を貸しませんでした。
マイクは厳しい現実を突きつけられます。
しかもオーナーはマイアミにお店を開くと言っていますが、マイクの共同経営者という話をごまかしてばかりです。
経営者としてのマイクの取り分だって、オーナーは安くしてしまいます。
そんな現実にマイクは、次第に苛立ちまた逃げ出したくなっていたのでした。
ストリップは今だけと考えていたのはマイクだけではありません。
ダンサー仲間のティトも女の子に「今は楽しいけど若さと美貌は衰える」と言っています。
そして不動産ビジネスのテレビ番組を見たり、ビジネス書の「金持ち父さん 貧乏父さん」も読んで準備しているといていました。
しかし彼らが直面する現実は、夢だけでは何もできない状態なのです。
それを30歳になったマイクは突きつけられてしまったのでした。
楽しい現実
30歳で現実に直面しているマイクに対して19歳のアダム。
初めて知るストリッパーの世界にどっぷりとハマってしまっています。
簡単にお金を稼ぐことができ、しかも女の子も選び放題です。
今まで失敗ばかりのアダムにとっては、ストリッパー人生は楽しくて仕方ありませんでした。
そして売人にも手を染めてしまいます。
一度ミスしてマイクに助けてもらいますが、懲りてないようです。
しかも妙な自信を持ってしまっていました。
そんな快楽ばかりの人生から抜け出せないアダム。
マイクはそんなアダムを見て、昔の自分を思い出したのかもしれません。
もしくは自分の将来を心配したのかもしれません。
そしてブルックに「30歳のストリッパー」と言われたことで、ついにマイクは決断しました。
彼は夢のためにもう一度人生をやり直すことにしたのです。
そして快楽ばかりの日常から、現実の世界へと足を踏み出したのでした。
まとめ
歳をとり突きつけられる現実の厳しさを描いた映画『マジック・マイク』。
マイクは現実の厳しさを知り、今の生活から抜け出せなくなっていました。
しかしその生活は長続きしないことも知っています。
30歳という年齢はやり直すには、遅くない年齢です。
きっとマイクなら厳しさを乗り越え、夢のために走る続けることができるでしょう。