映画『ワールド・ウォーZ』をパロディにした『サウスパーク』シーズン17第3話


『サウスパーク』シーズン17第3話「ジマーマンの運命」。このエピソードの元ネタは映画『ワールド・ウォーZ』でした。カートマンは「ブラピ」と何度も口にするのはワールド・ウォーZ』の主演がブラッド・ピットだからです。しかしこのエピソードの中にはゾンビ映画のパロディではなく、アメリカの抱える問題が描かれていました。

『サウスパーク』シーズン17第3話あらすじ

ジョージ・ジマーマンの裁判の判決に納得できない人々が暴動を起こし、その場にトークンが現れる。

カートマンはその恐怖から逃れようとするが。。。

(出典:Netflix)

元ネタは映画『ワールド・ウォーZ』

シーズン17第3話「ジマーマンの運命」。
このエピソードの元ネタはアメリカで2013年6月に公開された『ワールド・ウォーZ』でした。

今回のエピソードは2013年10月なので、『サウスパーク 』はすぐに大ヒットした映画を取り入れたことになります。

しかもゾンビ映画の中で描かれるゾンビは、その時代のメタファーになっていると言われますが、今回のエピソードの中ではゾンビがまさに黒人になっていました。

黒人少年を銃で撃った白人警察官が無罪になったことで、黒人が暴動を起こしてしまいます。
そんな黒人たちの描写がゾンビと置き換えられているのが、シーズン17第3話「ジマーマンの運命」でした。

なので物語の中にはゾンビは全く出てきませんが、映画を見た方ならパロディ具合に思わず笑ってしまうかもしれません。

ただし今回扱っているテーマはとても重いものなので、そんなに笑えないと思いますが。

ジマーマンとは?

シーズン17第3話「ジマーマンの運命」は、映画『ワールド・ウォーZ』が元になっているだけでなくもう1つ実際に起きた事件が元になっています。

それは2012年2月に起きたトレイボン・マーティン殺人事件です。
2012年2月にフロリダでアフリカ系アメリカ人の高校生トレイボン君が、自警団だったジョージ・ジマーマンによって銃で撃たれて亡くなった事件です。

この事件の判決が2013年7月に出て、ジマーマンは無罪になりました。
その判決に対する皮肉が今回のエピソードで描かれているのです。

ジマーマンは丸腰だったトレイボン君を撃ったにも関わらず、正当防衛が適応されました。
これは物語の中でも描かれているように、フロリダ州の正当防衛法によるものでした。

この無罪判決に対しては多くの抗議の声が上がり、アメリカ全土でデモがおきました。
2020年に起きた大きなデモは、このトレイボン・マーティン殺人事件から始まっていると言われています。

当時のこのデモがBlack Lives Matter という運動になりました。
そしてその運動は現在も続いているのです。

まとめ

映画『ワールド・ウォーZ』のパロディである、『サウスパーク』シーズン17第3話「ジマーマンの運命」。

しかしこのエピソードはアメリカが抱える人種問題を描いていました。

実際に起きたトレイボン・マーティン殺人事件、そしてその判決、さらにそこから起きた抗議運動。

今なお続くアメリカ社会の闇がテーマになっていました。