映画『荒野の決闘』で描かれたワイアット・アープは本当は荒くれ者だった


西部開拓時代に実在したワイアット・アープ。彼の人生を描きながら1881年に起こったOK牧場の決闘を描いた作品が『荒野の決闘』です。この映画に登場するワイアット・アープは誠実な保安官でしたが、実際のワイアット・アープの性格とは違うようです。

『荒野の決闘』作品情報


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タイトル 荒野の決闘(My Darling Clementine)
監督 ジョン・フォード
公開 1947年8月30日
製作国 アメリカ
時間 1時間37分

Rotten Tomatoes

あらすじ

メキシコからカリフォルニアへ牛を運んでいた途中、アリゾナのトゥームストンへ立ち寄るワイアット・アープとその兄弟。

だが、留守をまかせていた末弟は何者かに殺され、牛も盗まれてしまった。

クラントン一家がその犯人であると踏んだワイアットは、保安官となってトゥームストンに留まる事を決意する。

町では賭博師ドク・ホリデイと知り合い、次第に友情を深めていく一方、ドクを追ってやって来たクレメンタインという名の美しい婦人に一目惚れするワイアット。

やがて、ドクの愛人チワワが、殺された末弟のペンダントを持っていた事が発覚。それは、クラントンの息子に貰った事が判明する……。

(出典:https://www.allcinema.net/cinema/7543)

ワイアット・アープ

西部開拓時代に実在したワイアット・アープ。
『荒野の決闘』でも描かれているように4人兄弟でしたが、実は彼は長男ではありません。
彼は実際は3男でした。

ジョン・フォード監督は実在の人物を描き実際にあったOK牧場の戦いを作品にしましたが、この『荒野の決闘』はフィクションです。

それはこの兄弟関係から見てもわかることでした。
『荒野の決闘』の決闘ではトゥームストンで保安官になったワイアットは、誠実な保安官で心優しい人物のように描かれていました。

しかし実際のワイアットはダッジ・シティで保安官をやっていましたが、彼の乱暴なやり方が批判されクビになってしまっています
ダッジ・シティを追い出されたワイアットは兄弟とともに、トゥームストンに向かいました。

そこで最初に保安官になったのは兄のバージル・アープでした。
その後、この街でクラントン兄弟達との間に問題を抱えるようになったのです。

そしてそれがOK牧場の決闘に繋がったのでした。

アープ兄弟vsクラントン兄弟

クラントン兄弟は映画の中で描かれているようにトゥームストンで牛泥棒などを頻繁に繰り返していた無法者でした。

そんなクラントン兄弟に対して住民達も不安と不満を覚えていました。
トゥームストンの保安官だったアープ兄弟にとっても頭痛の種だったのです。

さらに映画の中ではドク・ホリディの彼女がビリー・クラントンに殺されてしまいましたが、実際はワイアットがクラントン側の人間と三角関係になってしまっていました。
それもまたクラントン兄弟との対立を深めることになり、最終的にはOK牧場の決闘になったのです。

拳銃を所持していたクラントン兄弟達に、拳銃を放棄するようにアープ兄弟3人とドク・ホリディは向かいます。
そしてそこで決闘がおきました。

映画の中ではドクは銃撃戦で死んでしまいますが、実際はこの戦いではアープ側の人間は誰も死んでいません
またクラントン側も兄のアイク・クラントンは逃げてしまうので生きていました。

OK牧場の戦いで決着はつかず、この後も戦いは続くのです。
そしてワイアット・アープは殺人犯としての容疑をかけられてしまうのでした。

『荒野の決闘』ではOK牧場の戦いがラストで描かれていますがワイアット・アープ のガンマンとしての人生を描いたのではなく、彼の切ない片思いをフィクションとして描いているのです。

まとめ

実在する人物ワイアット・アープが描かれた『荒野の決闘』ですが、史実とは違い彼の恋愛をメインにしたフィクションです。

クレメンタインに片思いするワイアット・アープ。
誠実で彼女を大切に思いながらも、告白することすらできない男性像になっていました。

実際のワイアット・アープとは程遠いかもしれませんが、西部開拓時代の荒くれ者とは違う心優しい男性の物語は「西部劇の傑作」と言われる作品として、今でも多くの人に愛される映画なのです。

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