映画『ライトスタッフ』で学ぶマーキュリー計画とパイロット達


アメリカの有人宇宙飛行計画のスタートとなるマーキュリー計画。のこ計画に選ばれたパイロットは「マーキュリー7」と呼ばれアメリカの英雄となりました。映画『ライトスタッフ』と通してパイロットの功績とともに、世界最速にチャレンジした人物について調べて見ていきたいと思います。

『ライトスタッフ』作品情報


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タイトル ライトスタッフ(The Right Stuff)
監督 フィリップ・カウフマン
公開 1984年9月1日
製作国 アメリカ
時間 3時間13分

Rotten Tomatoes

あらすじ

1947年。

空軍パイロットのチャック・イエーガーがX‐1ロケットで初めて音速の壁を破った頃、ゴードン・クーパーがエドワーズ空軍基地にやってきた。

やがてソ連が人工衛星スプートニクの打ち上げに成功。

慌てた米国政府はNASAを創設し、各軍の精鋭パイロットから宇宙飛行士を選出する。

(出典:https://www.movieplus.jp/lineup/detail/?film_id=CS-0000000199803685-000)

アカデミー賞受賞
編集賞
作曲賞
音響賞
音響効果賞

マーキュリー7

ソ連に先を越されてしまったアメリカの宇宙開発。
遅れを取り戻すためにNASAは有人飛行計画を打ち立てます。
それは「マーキュリー計画」と呼ばれるものでした。

アメリカ全土から選ばれた空軍・海軍・海兵隊などのパイロットは、様々なテストや訓練を行います。
そして最終的に選ばれたのが「マーキュリー7」と呼ばれる7名でした。

マーキュリー7
アラン・シェパード
ガス・グリソム
ジョン・グレン
スコット・カーペンター
ウォルター・シラー
ゴードン・クーパー
ドナルド・スレイトン

彼らは激しい訓練に耐えながら宇宙飛行の日を待ち続けていました。
しかしアメリカで1番に宇宙に行ったのはチンパンジーのハムでした。
1961年1月31日 チンパンジーのハムは16分間の弾道飛行を行いました。

さらに1961年4月21日
ソ連のガガーリンが人類初の宇宙飛行を成し遂げました。

チンパンジーやソ連に先を越されて苛立ちを隠せいないマーキュリー7でしたが、ついにその日はやってきました。

1961年5月5日。
アラン・シェパードはアメリカ人初の宇宙飛行士となりました。
彼は15分間の宇宙飛行を成功させました。

次に宇宙に行ったのはガス・グリソムでした。
1961年7月21日。
アメリカで2番目に宇宙飛行を行い成功させたガスでしたが、着水時にハッチが空いてしまうトラブルが起きてしまいました。
ガスは無事にヘリコプターで回収されましたが、このことが彼の運命を変えてしまうことになりました。

『ライトスタッフ』ではラストでガスの運命が紹介されていますが、ガスはアポロ計画にも参加します。
アポロ1号のテスト中に火災事故が起こりガスは亡くなってしまいました。
この時ハッチが中から開かないようになっていたのは、マーキュリー計画でガスの着水時にハッチが空いてしまったためでした。
中からの誤作動でハッチが開かないようになっていたため、火災が起きてもパイロット達は外に逃げることができず、亡くなってしまいました。

1962年2月20日。
ジョン・グレンはアメリカ人初の地球の周回軌道に乗ることに成功しました
彼はこの時地球を3周し、4時間55分宇宙飛行を行いました。

映画ではここまでしか詳しく描かれていませんでしたが、その後もマーキュリー計画は続きます。

1962年5月24日、スコット・カーペンター
1962年10月3日、ウォルター・シラー
1963年5月15日、ゴードン・クーパー

が宇宙飛行を成功させました。
7人のうちの1人であるドナルド・スレイトンは、心臓に病気が見つかりマーキュリー計画では宇宙飛行を行うことができませんでした。
しかし彼は、1975年のアポロ・ソユーズテスト計画で念願だった夢を叶えました。

クーパーの成功を持ってマーキュリー計画は終了し、次に2人乗りのロケットで宇宙飛行をするジェミニ計画がスタートすることになったのです。

チャック・イェーガー

『ライトスタッフ』では、「マーキュリー7」のパイロット以外にもう1人のパイロットが描かれています。

それは人類初、音速を超えたチャック・イェーガーです。
最速ということにこだわり続けたイェーガー。

アメリカ空軍のパイロットとして最速に挑戦しました。
人類が超えられなかった音速の壁。
時速1200キロというのが人類に大きく乗りかかっていました。

実験中なんども失敗し多くパイロットが命を落とす中、イェガーはこれに挑戦しX-1でマッハ1で飛ぶことに成功し人類最速の男になりました。


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しかしその記録もすぐに破られてしまいます。
スコット・クロスフィールドがマッハ2を達成してしまいます。
するとイェーガーそれを超えることに挑戦し、マッハ2.44での飛行に成功し再び親類最速の男になりました。

仲間や世間が宇宙に夢中になって行く中、最速にこだわり続けたイェーガー。
今度は高度にチャレンジします。
当時ソ連が持っていた35000メートル上昇の記録に挑戦しました。

イェーガーが乗ったのは最新のF-104。


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これに乗り世界最高高度に挑戦しましたが、飛行は失敗し戦闘機は墜落してしまいました。
墜落前にイェーガー自身は自力で脱出し無事でした。

学びポイント

『ライトスタッフ』は「正しい資質」を持ったパイロット達に維持とプライドと夢が描かれた映画ですが、この映画を通してアメリカの宇宙開発の歴史を知ることができます。

ソ連に先を越されながら、なんとか追い越そうと行われたマーキュリー計画。
計画に選ばれた7人はきつい訓練に耐えながらも、自分の夢を構えました。
結果これが後のアポロ計画にも続く道となったのです。

また宇宙には行かなかったけど、自分の道を歩き続けたチャック・イェーガー。
彼が飛行機の歴史に残した功績を知ることができるのも『ライトスタッフ』です。


ザ・ライト・スタッフ―七人の宇宙飛行士 (中公文庫)