映画『華麗なるギャツビー』(1974)で見る1920年代の豪華なアメリカ


謎のお金持ちギャツビーの家で開かれるパーティに集まるお金持ち達。1920年代のアメリカは「狂騒の20年代」と呼ばれるほど景気がいい時代でした。『華麗なるギャツビー』を通して景気の良かったアメリカの1920年代を調べてみたいと思います。

『華麗なるギャツビー』作品情報


華麗なるギャツビー [Blu-ray]

タイトル 華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)
監督 ジャック・クレイトン
公開 1974年8月3日
製作国 アメリカ
時間 2時間24分

Rotten Tomatoes

あらすじ

1920年代のアメリカ。

ニューヨーク郊外のロングアイランドに豪華な邸宅を構えるジェイ・ギャツビーは夜毎のようにパーティーを催していた。

彼の身分は謎に包まれていたが、招待客は密輸やスパイ、殺人など法に背く行為の末に大金持ちになったのだと噂し合っていた。

そんなギャツビーの隣に住むニック・キャラウェイは、数回パーティに招待され、徐々に彼の秘密を知るようになった。

(出典:https://eiga.com/movie/43501/)

アカデミー賞受賞
衣装デザイン賞
編曲賞

狂喜乱舞の1920年代のアメリカ

『華麗なるギャツビー』の舞台は1920年代のアメリカニューヨーク。
ギャツビーは謎の大富豪で、ギャツビーの家に集まる人たちも皆お金持ちばかりでした。これは戦後経済成長を大きく遂げたアメリカの様子を描いています。

当時は禁酒法でお酒を販売することは禁じられていましたが、ギャツビーの家のパーティーでは皆お酒を飲んでいます。
ギャツビーだけでなく、デイジーやトムの家にもお酒はあります。
これを見るとこの禁酒法がどれだけ曖昧な法律だったかを感じることができます。

禁酒法はお酒の製造・販売・輸送を禁止していましがが、所持と飲酒は違法ではありませんでした。
ギャツビーの家で開かれるパーティーで、みんながお酒を飲むことは合法だったのです。

またこの禁酒法のおかげでギャツビーはお金持ちになったようです。
ギャツビーの正体を暴こうとしたトムは彼を調べ、「密造酒で儲けている」と言っていました。

禁酒法のせいで密造によるギャングが勢力を拡大したのもこの頃です。
デイジーは「私が去った後のシカゴはどう?」とニックに聞いていましたが、当時のシカゴは力をつけたギャングによって牛耳られていました。
だからニックは「死んだような街」と答えていたのです。

一方でギャツビーのようにお金を儲けた人もいました。
自動車が普及したのもこの時代で、ギャツビーやトムは豪華な車に乗っていました。

またニックはウォール街で働いていましたが、この頃から世界の経済の中心もウォール街になりつつありました

女性に参政権が与えられ、新たらしい時代の女性として女性のファッション文化も繁栄します。
映画やラジオなど新たな娯楽に多くのニューヨーク市民達が浮かれたのがこの時代だったのです。

石油とドラッグストア

ギャツビーがニックに自分のことを話した時彼は「石油とドラッグストアで稼いでいた」と言いました。

この言葉もまた当時のアメリカを象徴しています。
アメリカでは自動車メーカーのフォードの成長により、多くのアメリカ人が車を持つようになりました
ギャツビーとデイジー達がニューヨークの街に出かけたときも、たくさんの車が走っていました。

車が庶民の物となったことによって、石油産業も大きく発展します。
自動車の普及によって石油の需要が大きく伸びました。
ギャツビーはこのチャンスで一儲けしたのかもしれません。

さらにもう1つドラッグストアでも儲けたと言っていました。
禁酒法時代お酒の販売は禁止されてことで酒屋は廃業に追い込まれていきます。
しかしドラッッグストアでは医薬品としてお酒を販売することが許されていました。

行き詰まった酒屋の人たちでドラッッグストアにお店を変えた人もたくさんいました。
ギャツビーはここにも目をつけ「ドラッグストア」を経営することでお金を儲けていたようです。

密造酒に関わっていたようですから、お酒を売る場所としてドラッグストアを選んだのかもしれません。

ギャンブラーと言われた人物と深く関係していたようですから、裏稼業にも手を出していたと考えられるギャツビー。
当時のアメリカには空前絶後の好景気によって、ギャツビーのようなお金持ちも増えていったのです。

学びポイント

『華麗なるギャツビー』では1920年代のアメリカのお金持ち達の生活を堪能することができます。

豪華な家や車、派手でおしゃれな洋服。
彼らがどんな豊かな生活を送っていたかを感じることができます。

そしてなぜ彼らがお金持ちになったのか?
それは彼らのセリフから紐解くことができるのです。


グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)