映画『ブレードランナー2049』あらすじと内容 自分の存在の意味を探し続けたレプリカント


前作『ブレードランー』から35年ぶりに作られた続編『ブレードランナー2049』。前作の世界観を引き継ぎながらも、レプリカントと人間の違いはもうほとんどなくなっていました。今作では感情を持つようになったレプリカントが、前作のロイ・バッティ同様に自分の存在の意味を探し続けます。

『ブレードランナー2049』作品情報

タイトル ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
公開 2017年10月27日
製作国 アメリカ
時間 2時間44分

Rotten Tomatoes

『ブレードランナー2049』あらすじ


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LA市警のブレードランナー“K”は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。

彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッカードだった。

いったい彼は何を知ってしまったのか?

デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。

(出典:http://www.bladerunner2049.jp)

2049年

人間の敵となり反乱を起こしたレプリカント。
何度も反乱を起こしたことで製造が中止となってしまい、レプリカントを作っていたタイレル社は倒産してしまいました。

その後、企業家のウォレスがタイレル社の資産を買い取り、新型のレプリカントの製造を開始しました

新型のレプリカントは寿命に制限はありません
さらに感情を持つようになっていました。

旧型のレプリカントは解体されることになり、追跡されるようになってしまいました。
その旧型レプリカントを見つけ解体するのが、2049年のブレードランナーです。

前作ではブレードランナーの仕事は、地球に紛れ込んだレプリカントを探す人間の仕事でした。
しかし2049年では、ブレードランナーは新型のレプリカントです。
レプリカントがレプリカントを解体する時代になっていました。

ブレードランナー K

旧型のレプリカントを解体するブレードランナーのK。
彼は新型のレプリカントでもあります。
優秀なブレードランナーのKですが、仕事を離れると孤独で寂しい生活を送っています。

家に帰ると家にいる奥さんはホログラムです。
人間でもなくレプリカントでもないホログラムなのです。
ジョイと呼ばれるホログラムの奥さんは、ウォレス社の商品でもありました。

生きる希望も特になく淡々とブレードランナーの仕事をこなすだけの生活を送るKでしたが、ある日自分が人間とレプリカントの子供かもしれないと思うようになったのです。

自分の中にある子供の頃の記憶。
植えつけられた記憶かもしれませんが、その記憶が自分が子供である可能性とどんどん結びついていきます。
そしていつしかその想いがKの生きる希望になっていました。

自分は造られたレプリカントだと思っていたけれども、実は生まれてきたのかもしれない。
自分には魂があるのかもしれないと思い、そしてそれがKの支えとなったのです。

人間らしさ

自分の存在の意味を見つけたかもしれないKでしたが、自分がデッカードとレイチェルの子供ではないという現実を突きつけられます。

絶望な状態になってしまったK。
彼は本当に生きる意味を失ってしまいました。
自分は造られたレプリカントで、人間ではなく魂はなかったと知ったKは、ボロボロに傷ついた体と心で雨に打たれながらネオンの中をさまよい歩きます。

歩きながらKを呼び止めたのはジョイの広告でした。
彼女を見ながら、自分のために尽くしてくれたジョイを思い出します。
ホログラムだったジョイは肉体を欲しがりながらも、Kのために必死で生きました。
そしてKを支え続けて散っていったのです。

さらにそこで「人間らしさ」の意味を思い出します。
奇跡を見てそこに希望を感じ、大義のために命を投げ出したレプリカント。
彼らの言葉を思い出したKは、自分がレプリカントかどうかはもうどうでもよくなりました。

そして人間らしく生きることを選んだのです。
自分の命を捧げてまでも、デッカードを娘に合わせることにしたのです。
デッカードと娘のために、命を差し出したのです。

それがKの選んだ人間らしい生き方だったのです。

まとめ

35年ぶりに造られた『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー2049』。

どちらも人間よりも人間らしく生きたいレプリカントの悲しい物語でしたが、彼らは最後に自分の存在の意味を見つけて散っていきました。

前作よりもさらに荒廃した世界で、レプリカントとして希望のない人生を送るK。

しかし彼は最後に自分の生きる意味を見つけました。

そして人間らしくあるために、他人のために命を捧げたのでした。

人間の生きる意味とは?AIが人間世界に普及し始めた今だからこそ、人間として何ができるのか?そしてどう生きるのかを問いかけている映画のように感じました。