映画『007 リビング・デイライツ』感想と解説 4代目ジェームズ・ボンドはティモシー・ダルトン


4代目ジェームズ・ボンドを演じたのはティモシー・ダルトン。今までのボンドとは違って、ハードボイルドなボンドが登場します。そしてマネー・ペニーも新しくキャロライン・ブリスが演じています。

『007 リビング・デイライツ』作品情報

タイトル 007 リビング・デイライツ(The Living Daylights)
監督 ジョン・グレン
公開 1987年12月19日
製作国 イギリス/アメリカ
時間 2時間10分

Rotten Tomatoes

『007 リビング・デイライツ』あらすじ


リビング・デイライツ [Blu-ray]

ソ連高官のコスコフが亡命を希望した。

護衛についたボンドは、KGBの殺し屋の手からコスコフを守る。

そして、コスコフの情報から、KGBによるスパイ暗殺計画が告げられた……。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14188)


4代目ジェームズ・ボンドの登場

出典:IMDb

ロジャー・ムーアの後を受けて4代目ジェームズ・ボンドを演じたのはティモシー・ダルトンです。
今までのボンドとは違い、かなりハードボイルドなジェームズ・ボンドに仕上がっていました

ロジャー・ムーア版はユーモア満載でジョークも多く笑いどころがたくさんあった『007』でしたが、今作ではほとんど笑いの要素はなくシリアスな展開が続きます。

しかも今作はボンドはMに内緒で勝手に操作を進めるので仲間の助けもあまりありません。
助けてくれたのは刑務所で一緒になったアフガニスタンのレジスタンスの仲間やCIAのエージョントでした。

孤独ななかでQのグッズを頼りに戦い続けるボンド。
ティモシー・ダルトン版はそんなイメージを感じました。

そして今作ではボンド以外に、マネー・ペニーも新しい女優が演じています。
演じたのはキャロライン・ブリスで、かなり若返りを図っています。

マネー・ペニーも今までのMの秘書ではなく、Qの研究室で仕事をしている感じでした。
ボンドから頼まれた極秘の依頼を受けて、女性に身元を割り出すなど全く新たなマネー・ペニーの誕生でもありました。

Qのスパイグッズ

出典:IMDb

ついにQのスパイグッズが国をまたいで登場します。
ソ連の大物を亡命させるためにQが考えたのは天然ガスを送るパイプを使うことでした
そのパイプの中を輸送通路として使い、オーストリアに亡命させたのです。

どんどん大掛かりになっていくQのスパイグッズ。
もはやスパイグッズではなくなっています。

他には今作では久々に装備満載のボンドカーも登場します。
新たな装備の備わったアストンマーティン。

タイヤの中心からレーザー光線が出たり、フロントガラスが照準となってライトの横からミサイルが発射されます。
もちろん防弾ガラスですし、タイヤのホイルは氷を切断してしまいます。
さらにはスキー板が装備されていて氷の上も走れます。
ターボエンジンも搭載されていました。
そして最後には時限爆弾で車ごと吹き飛ばしてしまいました。
きっQは悲しんでいるでしょう。

小型グッズとしてはキーホルダーが登場します。
口笛で反応するキーホルダーには麻痺ガスと爆弾が仕込まれています。
もちろん本体のキーは90%開く錠前となっていました。

他にはメガネ型双眼鏡で尾行もしています。

ボンドが使用したグッズ以外では実験室にはラジカセ型のミサイルやひっくり返るソファーなど面白グッズもありました。

ボンドガール

出典:IMDb

『007 リビング・デイライツ』のボンドガールはマリアム・ダボが演じています。
今までは敵側の女性やスパイなどボンドガール自身も強い女性が多かったのですが、今回は普通の一般女性がボンドガールでした。

敵のソ連のコスコフの恋人ではありましたが、チェロの演奏者で戦ったことなどない女性でした。
もちろんコスコフが悪い事をしているなどと知りません。

ボンドと一緒にいるうちに彼に惹かれ、そして最後には自ら銃を持ってボンドを救おうとまでします。
普通の女性が強くなっていく姿が描かれていました。

最後には飛行機を操縦までしてしまうたくましい女性になっていました。

まとめ

新しいジェームズ・ボンドの物語は今までとはガラッと変わって、サスペンス要素が強く静かで強いボンドになっていました。

女性好きは同じですが、軽い感じはありません。

孤独に戦うボンドが『007 リビング・デイライツ』でしたが、この先の展開も気になります。