映画『007 オクトパシー』感想と解説 美女軍団たちの反逆


『007』シリーズ13作品目となる『007 オクトパシー』。新しいMの登場など新たな顔ぶれとともに最後には女性の活躍が描かれています。ジェームズ・ボンドだけでな女性達の大活躍も見どころの1つです。

『007 オクトパシー』作品情報

タイトル 007 オクトパシー(Octopussy)
監督 ジョン・グレン
公開 1983年7月2日
製作国 イギリス/アメリカ
時間 2時間11分

Rotten Tomatoes

『007 オクトパシー』あらすじ


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宝石の密輸事件を追っていたボンドは、美貌の女性実業家オクトパシーと出会う。

彼女はよりすぐった美女からなる、私設のボディガードを所有していた。

そして彼女を利用してNATOの軍事施設破壊をもくろむ、インドの王族カーンの存在が明らかになっていく……。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14186)


新しいMの登場

出典:IMDb

今まで『007』シリーズでM役を演じていたバーナード・リーは1981年に亡くなってしまいました。
前作では追悼と敬意を込めてMは登場しなかったのですが、今作には新しいMが登場します。

演じているのはロバート・ブラウンです。
実は『007 私を愛したスパイ』では別の役で登場していました。
今までのMに慣れていると違和感を感じますが、これが新たなMの誕生となった作品でした。

新たな顔ぶれといえばマネー・ペニーにもアシスタントがつきます。
彼女も1番最初から登場していますので、年をとりましたがボンドと彼女のやり取りは楽しみの1つなので、まだまだ見続けたいのが本心です。

ちなみにアシスタントはペネロプ・スモールボーンという『007』シリーズらしい愉快な名前でした。

Qのスパイグッズ

出典:IMDb

今ではボンドの相棒感たっぷりのQ。
今回はスパイグッズだけではなく、ボンドと一緒に敵地に乗り込み活躍していました。

今回登場したスパイグッズは探知装置。
今でいうとGPS機能がついて相手の居場所が特定できるものでしょう。
この装置を敵の欲しがっていた卵型の宝石に隠します。
無線機能がついた腕時計を追跡可能です。

さらにこの装置には高性能のマイクがついています。
それを万年筆に隠してあった盗聴器で聞くことができます。

その万年筆を捻ると金属を溶かす液体が出てきます。
この液体を使ってボンドは敵の家から脱出しました。

それ以外にも冒頭では貨物車の中に小型機を隠してあったり、川にはワニ型の乗り物がありました。
このワニに隠れてボンドはピンチを逃れます。

そして最後にはボンドを気球に乗せて敵地に一緒に乗り込みます。
モニター付きの腕時計でボンドに敵の居場所を教えたり、襲われそうになっている女性達を助けたりと今回はかなりQの活躍が目立った作品でもありました。

ボンドガール

出典:IMDb

今作品のボンドガールオクトパシーという女性を演じたのはモード・アダムスです。
実は彼女も以前の『007』シリーズ作品に出演しています。

『007 黄金銃を持つ男』で敵のスカラマンガの愛人を演じたのが彼女だったのです。

今作では最初は敵のボスかと思いましたが、密輸女性グループのリーダーでした。
父親がボンドに追い詰められて自殺した過去があり、ボンドを恨んでいるのかと思うとボンドに感謝していました。

意外な立場の女性でしたが、最後には部下の女性達を引き連れて裏切り者のカマル・カーンのいるところに乗り込んで行きます。

そのシーンの強い女性達の活躍は今までの『007』シリーズにはない展開で、見どころの1つでもありました。

「女性達は強い」とQも言っていましたが、本当に強かったです。
今作品ではボンド以外の人たちの活躍も見ることができました。

敵は誰だったのか?

出典:IMDb

ボンド自身も飛行機に捕まったりとかなり派手な活躍を見せるのですが、評価がいまいちなのは、敵の目的がはっきりしなかったからかもしれません。

ソ連のオルロフ将軍がなぜ密輸グループと繋がっていたのかが、分かりにくかったです。

オルロフ将軍の目的は米軍基地で核爆発を起こし事故と見せかける。
反核運動が起こるアメリカに対して一気に西側諸国に攻め込むというのが彼の作戦でした。

一方でオクトパシーはサーカスを利用して宝石の密輸を行っていました。
彼女の使っている列車に爆弾を積み込みたかったのです。
オルロフ将軍は物語の黒幕なのに、彼はあっさりと殺されてしまいました。

最後まで残った敵は偽物の宝石を売ってお金儲けをしているカマル・カーンでした。

彼を最後倒して物語は終わるのですが、彼よりもオルロフ将軍の方が黒幕だったのにと思ってしまう展開でした。

それが評価に繋がってしまったのかもしれません。

まとめ

新しいMも登場し女性の活躍も見られた『007 オクトパシー』。

少しずつ変化している『007』シリーズを感じることができる作品の1つです。

Qのスパイグッズも進化していますので、この先がますます楽しみです。