『007』シリーズ13作品目となる『007 オクトパシー』は、今まで007を作ってきたキャストに加え新たにこの作品から加わったキャストなど、新旧のキャストが作り上げる007の世界です。さらに名物プロデューサーがこの作品でも手腕を発揮しています。
『007 オクトパシー』作品情報
タイトル | 007 オクトパシー(Octopussy) |
監督 | ジョン・グレン |
公開 | 1983年7月2日 |
製作国 | イギリス/アメリカ |
時間 | 2時間11分 |
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
007 新旧キャスト
M
007の上司Mは、第1作品目からバーナード・リーが勤めていました。
(前作『007/ユア・アイズ・オンリー』ではMは休暇中で不在となっています。)
Mは長年に渡り愛され続けるキャラクターでしたが、1981年1月16日にバーナード・リーは亡くなってしまいました。
関係者は深い悲しみに包まれますが、『007 オクトパシー』では2代目Mが登場します。
新しくMを演じることになったのはロバート・ブラウンで、彼はジェームズ・ボンドを演じているロジャー・ムーアの友人でもあり、ロジャー・ムーアがM役にロバート・ブラウンを推薦したのです。
マネー・ペニー
Mの秘書であるマネー・ペニーを演じているロイス・マクスウェルも、1作品目から007シリーズに出演している1人です。
彼女は『007 オクトパシー』でもマネー・ペニーを演じていましが、この作品で初めてマネー・ペニーに助手がつきます。
助手はペネロープ・スモールボーンと言う若い女性でした。
ジェームズ・ボンドはいつものようにマネー・ペニーに声をかけますが、若いアシスタントに興味深々です。
ジェームズ・ボンドは花束を持っていましたが、マネー・ペニーには1輪だけ渡し残りの花束はペネロープに全てあげていました。
監督はこのシーンでは、マネー・ペニーとペネロープ・スモールボーンの2人の女性の競争心を描いたと言っていました。
007の協力者
『007 オクトパシー』の舞台はインドで、インドでジェームズ・ボンドに協力してくれたのは、ビジャイと言う男性でした。
このビジャイを演じているのはビジャイ・アムリトラジで、彼は有名なテニス選手でした。
なので劇中テニスラケットが出てきます。
3輪車に乗って敵から逃げるボンドとビジャイのアクションシーンで、ビジャイがテニスラケットで敵と戦うのはユーモアの1つです。
また格闘シーンで道端にいる観客達が、テニスの試合を観戦するように右を見て左を見て再び右を見るというのも、監督の考えたジョークの1つだったのです。
ボンドガール
『007 オクトパシー』でボンドガールのオクトパシーを演じたのはモード・アダムスです。
実は彼女も以前の『007』シリーズ作品に出演していて、『007 黄金銃を持つ男』では敵のスカラマンガの愛人アンダースを演じています。
彼女は『007』シリーズで初めて、ボンドガールを2回演じた女優となったのです。
さらにモード・アダムスは、次回作の『007 美しき獲物たち』にも、ほんの少し出演しています。
列車愛
『007 オクトパシー』では後半列車が登場し列車が映画のキーポイントになってきますが、実は『007』シリーズには列車がよく登場します。
過去には、『007 ロシアより愛を込めて』と『007 私を愛したスパイ』で列車が出てきました。
『007』シリーズに列車が登場するのには理由があって、それは『007』シリーズのプロデューサーのアルバート・ブロッコリが大の列車好きだったからです。
ブロッコリが列車に特別ば思い入れがあったので、『007』シリーズには度々列車が使われていたのです。
ちなみにブロッコリは映画『007』シリーズを作るために、製作会社イオン・プロダクションを立ち上げ、1作品目の『007 ドクター・ノオ』から『007 消されたライセンス』までプロデューサーを務めています。
まとめ
『007』シリーズはジェームズ・ボンドだけでなく、Mやマネー・ペニーさらにはQなど周りのキャラクターも多くのファンに愛されている作品です。
3作品目となる『007 オクトパシー』では、Mが2代目に代わりマネー・ペニーにアシスタントができるなど変化を感じる映画でもありました。
多くのファンを魅了する『007』シリーズは新旧のキャストやスタッフに支えられながら、長年に渡って作り続けられている物語なのです。
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参考資料:DVD『007 オクトパシー』