映画『グロリア』あらすじと感想 大人と子供の関係を超えた友情と愛情


子供が嫌いな女性グロリアが友人から子供フィルを託されます。マフィアから逃げるグロリアとフィルはぶつかりながらも対等な関係を気づいていきます。フィルの大人びた子供に全ての大人が魅了されます。

『グロリア』作品情報

タイトル グロリア(Gloria)
監督 ジョン・カサヴェテス
公開 1981年2月14日
製作国 アメリカ
時間 2時間03分

Rotten Tomatoes

『グロリア』あらすじ


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マフィアの重大な秘密を売ろうとして惨殺された一家から男の子フィルを助けた中年女グロリア。

しかし問題の秘密をフィルが持ち出していたことを知ったマフィアは少年をかくまったグロリアの命をも狙い始める。

子供嫌いなグロリアは生意気なフィルを見捨てようとするが、次第に母性本能が芽生え、必死になってニューヨークを逃げまわるが……。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6754)

 

タフな女性グロリア

出典:IMDb

マフィアのボスの元恋人でもあったグロリア。
友人の子供を預かったことでそのマフィアから狙われてしまいます。
本当は子供が嫌いで見捨てようとも考えますが、なぜだかフィルを捨てることができません。

一緒に逃げると覚悟を決めてからのグロリアはとにかくタフで強い。
マフィアが相手だろうと全く怯みません。
それどころろか次々と男たちを倒していくグロリア。
その外見とは違い、弱さはなくフィルを最後まで守るとするのでした。

そんなグロリアが唯一弱さや怖さを見せたのが、なんと子供のフィルだったのです。

大人びた子供フィル

出典:IMDb

グロリアと一緒に逃げることになったフィル。
家族をマフィアに殺されてしまったことで、グロリアと一緒にいるしかありません。
それでもまだ6歳のフィルにとっては、家に帰りたいと思うこともありました。

しかしどこか大人びたフィル。
グロリアとの会話は全く大人同士も会話です。
さらには男女のような会話を繰り広げるグロリアとフィル。

二人の関係は大人と子供ではなく、対等な関係になっていました。

グロリアもフィルに対して子供扱いはしません。
お互い気を使わずに言いたいことをいう関係。
それがいつしか二人の間を強い絆で結んでいたのでした。

純粋な子供だからこそ、グロリアの心の本心を見抜くフィル。
強気に振舞っていても心では怯えているのを敏感に感じ取ります。
そして優しい言葉をグロリアにかけたりする、紳士的な子供でもありました。

グロリアとフィル

出典:IMDb

孤独なグロリアとフィル。
頼れる相手はお互いしかいないのです。

逃げる生活を送りながら少しづつ信頼関係を築いてきた二人。
その関係をフィルは「母でもあり、父でもあり、友達でもあり、恋人でもある」と言います。

この二人の関係はいつしかかけがえいのないものになっていたのです。
子供は嫌いだったはずのグロリアも、フィルのために覚悟を決めボスに会いにいきます。
グロリアにとってもフィルは大切な離れられない存在になっていたのでした。

ラストシーンで死んだと思っていたグロリアが生きてきたことがわかったフィル。
嬉しそうに彼女の元に走りよりますが、その時に見せた表情は愛する女性に対する顔にも見えました。

二人が抱きつくシーンは大人と子供ですが、男女のカップルのようにも感じることができました。

「相棒」とフィルが言ったように、二人はこの先も対等な関係を貫いていくでしょう。

まとめ

タフで強い女性グロリア。

大人びていて頭の良いフィル。

はたから見れば大人と子供の二人ですが、二人の間は友情以上にもっと強い絆でむす慣れていたのです。

どこか大人びたフィルの表情にグロリアが魅了されてしまうのもわかる気がします。

一方でフィルは、強いけど本当は怯えているグロリアを守ろうとしていたのでした。