映画『愛と青春の旅立ち』あらすじと解説 恋と友情の青春映画に描かれた父と息子の物語

士官学校の卒業式でのシーンと一度は聞いたことある音楽。『愛と青春の旅立ち』には語り継がれる名シーンと名曲があります。王道青春映画は当時の女性を魅了しましたが、父と息子の物語でもあったのです。

目次

『愛と青春の旅立ち』作品情報

タイトル 愛と青春の旅立ち(An Officer and a Gentleman)
監督 テイラー・ハックフォード
公開 1982年12月18日
製作国 アメリカ
時間 2時間04分

Rotten Tomatoes

『愛と青春の旅立ち』あらすじ


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シアトルに住む青年ザック。

彼は元兵士の不甲斐ない父と2人で暮らしていた。

母はザックが幼い頃、父の不実が原因で自殺した。

ある日、ザックはかねてからの夢だったパイロットになるため、父の反対を押し切って海軍士官養成学校に入学する。

そして鬼軍曹フォーリーによる厳しい指導のもと、他の士官候補生たちと共に過酷な訓練を受け始めた。

やがて数週間が経ち、公に骨休めすることを許可された候補生たちは地元の盛り場へ。そこでザックは、町工場で働く女性ポーラと出会い恋に落ちるのだが…。

(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=160)

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父を超える息子の物語

出典:IMDb

幼い頃に母を亡くし父親に引き取られたザック。
海兵隊員の父親は 家に帰らず、何人もの女性と暮らす生活を送っていました。
父親らしくない父親でしたが、いく場所のないザックは父と一緒に暮らします。

女とアルコールにまみれた生活を送る父親を見て育ったザック。
大学卒業後、ザックは父と決別するためにも父と同じ海軍に入るために士官訓練学校に入学することを選んだのでした。

父と同じ道を選び、父を超えるために「士官」になることを選んだのです。

『愛と青春の旅立ち』といえば友情と恋の物語で王道の青春映画の1つですが、その裏で父を越えようとする息子の苦悩が描かれた映画でもありました。

幼き頃の生活から心を開かないザック。
訓練では優秀な成績でしたが、孤独を選び仲間を応援しようとはしませんでした。
そんなザックの心に気がついていた教官のフォーリー。
彼はザックの隠す心の闇を引きずりだしたのでした。

「行く場所がない」と泣いたザック。
はじめて人前で自分の弱さを見せた瞬間です。
そしてそこから少しずつザックの心が変わっていくのです。

この時初めてザックは父のトラウマから解放されされたのです。
そしてここから父を超えるための本当の訓練が始まったのでした。

気分が高まる名曲

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アカデミー賞歌曲賞を受賞したジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの「Up Where We Belong」

映画を見たことない人でも1度は聞いたことがある曲だと思います。

劇中に何度もかかりますが、ラストでザックがポーラの工場へいき彼女を抱きしめるシーンで流れるこの曲は心に残ります。

ザックが厳しい訓練を行う時やポーラと恋に落ちる時などに使われているので「Up Where We Belong」を聞くと自然と心が暖かい気持ちになります。
気分を高めてくれる音楽でもあるのです。

80年代の王道青春映画はこの音楽とともに、当時の多くの女性を魅了しました。
映画と音楽のセットで大ヒットした映画の1つが『愛と青春の旅立ち』でのあるのです。

この音楽を聴くと当時の青春時代を思い出す人もいるでしょう。
それだけ当時世界中で大ヒットした音楽でもあったのです。


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まとめ

青春映画の代表作の1つでもある『愛と青春の旅立ち』。

公開当時が青春時代の人たちにとっては心に残る名作の1つです。

美しいメロディーとともに名シーンを思い出してしまいます。

世界中の女性を魅了した『愛と青春の旅立ち』の中には青春以外に、息子の父への葛藤も描かれていました。

だからこそ原題は『An Officer and a Gentleman』なのです。

父とは違い、紳士になることを選んだザックの物語でもありました。

 

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