7作目となる『007』シリーズ。1作品ぶりにジェームズ・ボンド役にショーン・コネリーが復活しました。彼の復活はファンとしては嬉しかったのですが、これが彼の演じるジェームズ・ボンド最後の作品になりました。ただしのちにまた復活することになりましたが。。。
『007 ダイヤモンドは永遠に』作品情報
タイトル | 007 ダイヤモンドは永遠に(Diamonds Are Forever) |
監督 | ガイ・ハミルトン |
公開 | 1971年12月25日 |
製作国 | イギリス |
時間 | 2時間00分 |
Rotten Tomatoes
『007 ダイヤモンドは永遠に』あらすじ
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ある日、大量のダイヤモンドが密輸され、ボンドはその密輸ルートを解明する任務へ就くことに。
運び屋に扮したボンドはアメリカへの密輸団に潜入、そこで出会ったティファニーを上手く味方につけ、調査を進めていく。
やがて、ダイヤモンドが大量に散りばめられた人工衛星を発見、さらに宿敵スペクターのブロフェルドが密輸一味の黒幕だと判明する。
その人工衛星を打ち上げ、ダイヤの反射を利用した強力なレーザー光線を世界各地へ放射するという脅威で地球征服を目論むブロフェルドを倒すべく立ち向かうボンドだが…。
(出典:http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14180)
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カムバックしたショーン・コネリー

出典:IMDb
5作目の『007は二度死ぬ』でジェームズ・ボンド役を降板したショーン・コネリーでしたが、7作目の『007 ダイヤモンドは永遠に』でまた戻ってきました。
製作側がショーン・コネリーに強くお願いし実現しました。
冒頭で、ジェームズ・ボンドはブロフェルドを探して世界中を飛び回っていました。
それは前作『女王陛下の007』の続きになっています。
ブロフェルドによって奥さんを殺されてしまったボンドが、復讐のためにブロフェルドを探していたのでした。
冒頭で現れたジェームズ・ボンドを見て、見慣れた人が戻ってきたと安心した人もいたと思います。
この頃はまだジェームズ・ボンド=ショーン・コネリーという図式になっていた人が多かったのです。
ショーン・コネリーはこの作品で復活しましたが、この作品がジェームズ・ボンド卒業に当たる作品でもありました。
一応これで見納めとなったのです。
一応と表記したのは、のちに番外編の『ネバーセイ・ネバーアゲイン』でもう一度だけジェームズ・ボンドを演じています。
こちらの作品は番外編なので、従来のシリーズとしてはこの『007 ダイヤモンドは永遠に』が最後となるのです。
ボンドガール

出典:IMDb
『007 ダイヤモンドは永遠に』でボンドガールを演じたのはアメリカの女優ジル・セント・ジョンです。
名前をティファニー・ケースと言い、変わった面白い名前になっていました。
ダイヤモンドの運び屋でしたが、ダイヤモンドに関わった人間が次々と命を落としていることを知り、ボンドに協力します。
ブロフェルドに捕まった時、ブロフェルド側に寝返ったかのようにも見えましたが最後までボンドに協力していました。
スパイグッズ

出典:IMDb
前作ではQのスパイグッズが登場しませんでしたが、今作ではそれも復活しています。
まず最初はボンドが別人になりすました時の指紋です。
ボンドの指先に指紋を貼り付けていたので、なりすましている事がバレませんでした。
これにはボンドもQにお礼を言っていました。
次に登場したのが電話の時に声を変える変声期です。
子供のために作ったというQは「こんなものが役に立つとは」と驚いていました。
それ以外に、スパイグッズではありませんが電磁RPM制御器というのも登場しました。
指輪のようなこの装置で、Qはラスベガスのカジノのスロットマシーンの絵柄を次々と揃えていました。
Qのスパイグッズは『007』シリーズファンにとっては楽しみの1つですので、今回での復活は嬉しかたです。
まとめ
ショーン・コネリーがジェームズ・ボンド役に復活し、いつもの『007』の物語に戻った『007 ダイヤモンドは永遠に』。
因縁の敵であるブロフェルドとボンドの戦いも見る事ができます。
せっかく復活したのに、これが最後となるのも残念ですが白髪混じりで体も大きくなったショーン・コネリーにとってはそろそろ限界だったのかもしれません。
ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドの集大成となる作品で、真面目な要素だけでなく彼のお茶目な部分もたくさん取り入れられた作品になっていました。