香港の歴代の映画記録を塗り替え日本でも大ヒットした『少林サッカー』。馬鹿げているけどなぜだか感動してしまう映画です。カンフー好き、ブルース・リー好きそしてもちろんサッカー好きには心底楽しめる映画になっています。
『少林サッカー』作品情報
タイトル | 少林サッカー(少林足球) |
監督 | チャウ・シンチー |
公開 | 2002年6月1日 |
製作国 | 香港 |
時間 | 1時間53分 |
Rotten Tomatoes
『少林サッカー』あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
カンフーとサッカーの融合

出典:IMDb
『少林サッカー』そのタイトル通りサッカーと少林拳を融合させた映画です。
少林拳を広めたい青年が、サッカーで少林拳を広めようとして元サッカー選手にサッカーを教わります。
仲間は少林拳を一緒に学んだ弟子達。
学んだ少林拳は全く役に立たず、社会に馴染めていない弟子達。
そんな彼らを集めてサッカーの大会で1位を目指すのです。
人生の底辺にいる人たちが集まってサッカーで頂点を目指す。
どこにでもあるスポ根映画のようですが、『少林サッカー』は全く違います。
サッカーというよりも試合運びはカンフーです。
少林拳の使い手達の集まりですから、彼らが力を出せば負けるはずがないのです。
そのサッカーとカンフーの融合をCGを駆使して『マトリックス』のようなシーンを作り上げているのが、チャウ・シンチー監督です。
彼はこの映画で一躍有名監督となりました。
香港映画の興行記録を塗り替えるほどの大ヒットになりました。
試合中に見せる彼らの技の数々。
その映像のすごさには驚かされてしまいます。
バカバカしいとわかっていながらも、技術を駆使したカンフーシーンにどんどん惹きつけられてしまうのが『少林サッカー』の面白さです。
ブルース・リー役の原点

出典:IMDb
ゴールキーパーを演じているのはチャン・クォックァン。
ブルース・リーのコスチュームに身をまとい、試合中に見せる仕草はブルース・リーそのものです。
ブルース・リーが大好きなチャン・クォックァン。
幼い頃からブルース・リーに憧れ、真似していた少年時代を過ごしています。
チャウ・シンチー監督にスカウトされ彼の事務所にいたチャン・クォックァンは、ゴールキーパー役に大抜擢されました。
これがのちのブルース・リー役の原点になります。
『少林サッカー』でブルース・リーのモノマネを披露した彼は、その後中国のドラマ『ブルース・リー伝説』でブルース・リーの役を演じ人気俳優となりました。
そしてハリウッドでも公開された『イップ・マン 』シリーズの3作品目『イップ・マン 継承』で、ブルース・リー役を演じています。
ブルース・リー俳優チャン・クォックワンの原点が『少林サッカー』で見ることができます。
まとめ
香港でも日本でも大ヒットした『少林サッカー』。
コメディーという要素を振り切りバカバカしさもあるものの、なぜだか『少林サッカー』の物語に引き込まれてしまいます。
それはみんなが大好きなスポ根ものに、カンフーが加わりそして当時のCGの最先端技術も加わった作品だからかもしれません。
大好きなものが一堂に集まった作品それが『少林サッカー』です。