映画『宇宙戦争』(2005) あらすじとネタバレ 娘を守る父親の成長物語


スティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズが主演を務めた『宇宙戦争』。1953年の『宇宙戦争』のリメイクでSF映画であると同時に、いろんな思いが込められて作品でもありました。

『宇宙戦争』(2005)作品情報

タイトル 宇宙戦争(War of the Worlds)
監督 スティーヴン・スピルバーグ
公開 2005年6月29日
製作国 アメリカ
時間 1時間56分

Rotten Tomatoes

『宇宙戦争』(2005)あらすじ


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湾岸地帯で働く平凡な労働者レイが、別れた妻との間にもうけた子供たちと面会するその日、突如現れた“何者か”が容赦なく町を破壊していく。

レイは子供たちとともに生きるために町を逃げ出すが……。

(出典:https://eiga.com/movie/1217/)

ダメ父親の成長物語

出典:IMDb

『宇宙戦争』の中で描かれている主人公のレイは、妻と離婚し子供オン気持ちが全くわからないダメな父親です。

レイを演じているトム・クルーズは強くってかっこいい役が多かったのですが、今回は目の前に現れた宇宙人になすすべもありません。

出来ることは逃げることだけです。

子供二人を連れて逃げ出したレイ。
しかし息子のロビーとは何度もぶつかり、娘のレイチェルの扱い方さえ分かりません。
生まれた時からピーナッツバターのアレルギーだったことすら忘れていました。

子供達に全く関心のなかった父親レイが、宇宙人から逃げ母親の待つボストンに行く間に父親として成長して行く姿が描かれているのが『宇宙戦争』です。

息子の思いを知り、また娘をいのとがけで守るレイ。
いつしか立派な父親になっていました。

自分のことだけだった男が、娘のために命を投げ出し必至で娘を守るようになるのです。

映画を観終わっても、娘を抱きひたすら走り続けるトム・クルーズの姿が頭から離れません。

スピルバーグのメッセージ

出典:IMDb

『宇宙戦争』の監督スピルバーグは、娯楽作品とメッセージ性の強い作品を作り分けてきました。

この『宇宙戦争』は一見娯楽作品であるように見えますが、作品の中にはスピルバーグ監督の想いが込められています。

この映画の背景にあるのは9.11のテロがあります。
映画の中でも子供達が「テロなの?」と聞くシーンが何度かありますが、あの日以来テロに対する恐怖を持ち続けているのです。

さらに宇宙人の攻撃された後の住民達がさまよい歩く姿。
これは難民の姿を思い浮かべます。

車に襲いかかったり、フェリーに乗せなかったりとパニックに置かれた時の人間の心の闇も描かれていました。

監督自身「僕たち自身がテロリストたちに攻撃されるかもしれないことをどれだけ恐れているかを反映している。」と言っています。

そしてまたアメリカ人が難民になってしまった姿も描いています。
そしてそれは経験したことのない恐怖なのです。

宇宙人やトライポッドの後ろには監督のテロや難民に対するメッセージが込められていたのでした。

まとめ

『宇宙戦争』ではスピルバーグ作品では珍しく、宇宙人は友達ではなく人間に襲いかかってくる敵として描かれていました。

宇宙人の侵略の様子は迫力あるシーンとなっていました。

しかしSF超大作という以外にも、監督の込めたいろんな想いが描かれています。

父と娘の物語、さらにはテロに対する恐怖など、CGでのシーン以外にたくさんメッセージが込められている作品です。

 

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