イギリスに亡命するソ連の新型暗号解読員を護衛することになったジェームズ・ボンドは、女性を連れてオリエント急行に乗り込みます。しかし車内にはソ連の組織と悪の組織「スペクター」が待ち受けていました。女性と暗号解読機を守るために、オリエント急行内で戦う物語それが映画『007 ロシアより愛を込めて』です。
『007 ロシアより愛を込めて』作品情報
タイトル | 007 ロシアより愛を込めて(From Russia with Love) |
監督 | テレンス・ヤング |
公開 | 1964年4月25日 |
製作国 | イギリス |
時間 | 1時間55分 |
あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
ジェームズ・ボンドとオリエント急行の旅
「イギリスに亡命したい」と英国諜報部員に近づいてきたソ連の暗号解読員タチアナ・ロマノヴァ。
罠だと分かりながらも新型暗号解読機を彼女に盗ませることで、ジェームズ・ボンドは彼女を護衛することになります。
暗号解読機を盗み出したボンドとタチアナは、夫婦を装い列車に乗り込みます。
その2人が乗った列車は「オリエント急行」でした。
イスタンブールとパリを結ぶオリエント急行に乗り込んだ2人は、ブルガリアの国境付近で列車を降りてイギリスに向かう予定でした。
オリエント急行は「イスタンブール」の次に「ソフィア」(ブルガリアの首都)に停車します。
きっとボンド達はソフィア到着の前に列車を止めてもらって、オリエント急行から降りる予定だったのでしょう。
しかし手引きをしてくれていて、トルコ支局のケリムが殺されてしまいます。
そのため、ボンド達はブルガリアの国境付近で列車を降りることができませんでした。
ボンドは「ベオグラード」(セルビア)で、待っていたケリムの息子に訃報を伝え、Mに連絡するよう頼み、再び列車に乗り込みます。
次にボンドは仲間と落ち合うために「ザグレブ」(クロアチアの首都)で降りますが、そこにいたのは仲間になりすましたスペクターの一員グラントだったのです。
映画の中でボンドは「ユーゴスラビアの国境を越えるために支援が必要だから」と言って、仲間に助けを求めています。
映画『007 ロシアより愛を込めて』が公開された1964年は、「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」という国が存在しています。
その後「ユーゴスラビア連邦共和国」「セルビア・モンテネグロ」を経て、現在は「セルビア」と「モンテネグロ」になっています。
ボンド達ははなんとかグラントを倒し、無事にオリエント急行から脱出します。
列車を降りたボンドはイストラ半島(クロアチア)に近い場所から、ボートに乗ってヴェネツィアを目指しました。
「ザグレブ」を出発したボンド達は、おそらく次の「リュブリャナ」到着前に列車から降りてオリエント急行の旅を終えたと思われます。
映画『007 ロシアより愛を込めて』では、現在では廃止となってしまったオリエント急行の経路を知ることができる作品でもありました。
スペクターの登場
前作『007 ドクター・ノオ』で名前しか出てこなかった、対諜報活動・テロ・復讐・搾取を専門とするエリート組織「スペクター」。
今作の『007 ロシアより愛を込めて』では、少しだけその組織が明らかになります。
「No.1」と呼ばれるボスさらには部下の「No.3」と「No.5」が登場し、お互いを番号で呼び合っていることが判明しました。
No.1の顔は写りませんでしたが、白猫を可愛がっていて、手には大きな指輪をはめていました。
失敗すると容赦無く部下を殺す、それがスペクターのリーダーNo.1でした。
スパイグッズ
今回から登場したのが装備担当官のQ。
彼はスパイグッズを持ってジェームズ・ボンドのところにやってきました。
彼がボンドに渡したのはアタッシュケース。
しかしそれは普通のアタッシュケースケースではありません。
色んな仕掛けがされた特殊なアタッシュケースケースでした。
[box class=”red_box” title=””]・20発の銃弾
・飛び出すナイフ
・AR7型狙撃銃
・金貨25枚
・催涙ガス[/box]
ジェームズ・ボンドは「使うことはない」と言いますが、このアタッシュケースのおかげで彼はグラントを倒すことができたのです。
まとめ
悪の組織「スペクター」やジェームズ・ボンドをさせるスパイグッズを担当するQなど、新たなメンバーが加わった映画『007 ロシアより愛を込めて』。
『007』シリーズの流れを作る物語になっていました。
それと同時に今はなき「オリエント急行」を見ることができる作品、それが映画『007 ロシアより愛を込めて』です。
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