映画『ランボー3/怒りのアフガン』で描かれるソ連のアフガニスタン侵攻


1988年に公開された『ランボー3/怒りのアフガン』で舞台となったのは、ソ連が侵攻したアフガニスタンでした。捕虜となってしまった大佐を救出するためにアフガニスタンへ向かったランボー。孤独な戦士ランボーを助けてくれたのはアフガニスタンのムジャヒディンの戦士たちでした。

『ランボー3/怒りのアフガン』作品情報


ランボー3/怒りのアフガン デジタル修復版(字幕版)

タイトルランボー3/怒りのアフガン(Rambo III)
監督ピーター・マクドナルド
公開1988年6月11日
製作国アメリカ
時間1時間42分

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アフガニスタンの背景

『ランボー3/怒りのアフガン』の舞台となったのはアフガニスタン。

当時のアフガニスタンはソ連が侵攻し、激しい戦いが国内で繰り広げられている状態でした。

1973年7月17日、アフガニスタンの国王が国外にいる隙を狙って国王の従兄弟のダーウード・ハーンがクーデターを起こし、40年間続いた王政を廃止しアフガニスタン共和国を建国します。

王政が共和制に変わり指導者は国王から大統領へと変わりました。

その後しばらく共和制の政権は続きますが、1978年4月共産主義者達による軍事クーデターが起こり、アフガニスタン民主共和国を成立されたのです。

これに対して反政府を掲げる兵士たちが集結し政府軍と戦いを始めますが、その戦いは激しさを増していきます。

この反政府の兵士たちが、『ランボー3/怒りの脱出』にも登場するムジャヒディンの戦士達です。

ムジャヒディンと政府軍が激しい戦いを繰り広げる中、1979年12月ソ連軍がアフガニスタンに侵攻しました。

これによってムジャヒディンは政府軍との戦いだけでなく、ソ連軍とも戦うことになったのです。

ソ連のアフガニスタン侵攻

1979年12月ソ連がアフガニスタンに侵攻すると、アフガニスタン国内での戦いは激化していきます。

これによってアフガニスタンに住む普通の市民達は、隣の国であるパキスタンに逃げるしかありませんでした。

『ランボー3/怒りの脱出』で描かれているように、多くのアフガニスタンの住む人たちが自分の暮らした村を捨てパキスタンに向かいました

一方、アメリカ政府は冷戦下の中、ムジャヒディンに武器などを送っていました。

『ランボー3/怒りの脱出』の中でトラウトマン大佐がアフガニスタンにミサイルを輸送していたのは、そんな背景の中の出来事だったのです。

ランボーは無事にトラウトマン大佐を救出し、ムジャヒディンの協力もあってソ連軍を倒すことができましたが、実際ムジャヒディンはソ連軍との戦いに勝利し、1989年2月にソ連はアフガニスタンから完全撤退しました。

『ランボー3/怒りの脱出』はアメリカでは1988年5月に公開されていますが、この頃からソ連軍のアフガニスタン撤退は始まっていました、

映画のラストに「勇敢なるアフガン民族に捧ぐ」と字幕が出るのは、アフガニスタンを守るために必死で戦ったムジャヒディンへのメッセージでもあったのです。

まとめ

アフガニスタンを舞台にして映画『ランボー3/怒りの脱出』では、ソ連侵攻によってアフガニスタンで起きていたことが描かれていました。

映画はランボーがムジャヒディンのおかげで無事に大佐を救出して終わりますが、実際はこの後のアフガニスタンの情勢はますますひどくなっていきます。

ランボーと共に戦ったムジャヒディンの分裂、タリバンの台頭などますます情勢は混乱するばかりです。

『ランボー3/怒りの脱出』で描かれたアフガニスタンは、激しく揺れ動くアフガニスタン情勢のほんの一部分だったのです。