トム・クルーズが悪役を演じたことで話題となった映画『コラテラル』。普段見ることのない冷酷なトム・クルーズを見ることができ、新しいトム・クルーズに出会える映画になっていました。
『コラテラル』作品情報

タイトル | コラテラル(Collateral) |
監督 | マイケル・マン監督 |
公開 | 2004年10月30日 |
製作国 | アメリカ |
時間 | 2時間00分 |
Rotten Tomatoes

『コラテラル』あらすじ
(引用:MIHOシネマ)
タクシーの運転手マックスは、リムジンの会社を経営することを夢みています。
しかし、夢はあるけどなかなかお金がたまらず、タクシーの運転手になって12年が過ぎていました。
いつか夢を叶えると思いがらも行動に移さない、マックスのタクシーに乗ってきたのは冷酷冷淡な殺し屋ヴィンセントでした。
マックスは偶然が重なったことで、ヴィンセントの仕事を知ってしまいます。
逃げようとするマックスですが、ヴィンセントはマックスの運転技術をかい彼を逃がしてくれません。
仕方なくヴィンセントとともに行動するマックス。
狭い車内で2人で話すことで、マックスは次第に自分のこれまでの人生に気が付いたのでした。
『コラテラル』の意味は?

出典:IMDb
タイトルの『コラテラル』とはどう意味でしょうか?
英語表記はCollateralとなります。
意味は不運な巻き添えという意味です。
たまたま殺し屋のヴィンセントを乗せたマックス。
乗せたときはもちろん殺し屋なんて知りません。
ヴィンセントから600ドルで車の貸切を頼まれますが、マックスは最初断ります。
しかしヴィンセントに押し切られ、引きうけることにしました。
ここでももちろんヴィンセントの仕事を知らないマックス。
最初の目的地で待っていると、突然タクシーの上に死体が落ちてきました。
この時に初めてマックスはヴィンセントの正体に気がつきました。
しかもこの死体がタクシーの上に落ちたのは、ヴィンセントにとっても予想外の出来事でした。
全てが偶然に進んでいるように見える物語ですが、マックスがヴィンセントを乗せたことにはちゃんと意味があったのです。
しかも巻き添えではなく、マックス自身にとっては必要なことだったのです。
マックスとヴィンセント

出典:IMDb
タクシー運転手と乗客という関係のマックスとヴィンセント。
しかし2人の関係はそれだけではありません。
夢はあるけど何も行動に移さないマックス。
お客で乗せた女性といい雰囲気になっても、行動できないマックス。
一方ヴィンセントはマックスとは正反対の性格です。
「生きる道は自分で切り開く」そんな考えの持ち主でした。
全く正反対の性格のマックスとヴィンセント。
狭い車中でヴィンセントはマックスに、「そんな生き方でいいのか?」と問いかけます。
・リムジンの会社を経営すると言いながら、12年もタクシーの運転手をやっている
・女性から連絡先を聞いたのに、電話を掛けようとしない
マックスはヴィンセントと行動することで、次第に自分の殻を破り始めます。
今まで何も行動しなかったマックスですが、ついに行動したのです。
恋した女性アニーを助けるために走り続け、そしてヴィンセントから逃げすにヴィンセントと戦います。
そしてこの時初めて、マックスは生きる道は自分で切り開いたのでした。
まとめ
淡々と進む物語の中で、マックスが変わって行く様子の描かれ方が人間的でその感情がリアルに描かれていました。
またいつもと違う白髪混じりのトム・クルーズも渋くていい味が出ています。
トム・クルーズだけでなく刑事役のマーク・ラファロも、一見彼とは気がつかないくらい別人になっていました。
いつも見ているハリウッドスターが、普段とは違う雰囲気を出している『コラテラル』。
その渋さにしびれてしまいます。
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(2019年1月現在)