映画『グレムリン』往年の名作を元に昔風に製作されたホラーコメディ


クリスマス映画の1つ『グレムリン』。1980年代を代表する映画でもありますが、この映画には往年の名作へのオマージュがたくさん込められています。ここでは映画の中に隠されている数々の映画について調べてみたいと思います。

『グレムリン』作品情報


グレムリン(字幕版)

タイトルグレムリン(Gremlins )
監督ジョー・ダンテ
公開1984年12月8日
製作国アメリカ
時間1時間46分

あらすじ


(引用:MIHOシネマ

往年の名作

『グレムリン』を昔風の映画として製作したかったジョー・ダンテ監督は、過去の名作にオマージュを込めて『グレムリン』を作ろうと考えました。

『グレムリン』はホラーコメディですが、監督は1946年に公開された『素晴らしき哉、人生!』+ヒッチコックの『鳥』のような作品にしたいと思っていたのです。

名作の1つでありクリスマス映画の定番である映画『素晴らしき哉、人生!』。

アメリカ人の多くがクリスマスになるとこの映画を見ると言われています。

ジョー・ダンテ監督は同じように『グレムリン』を愛される作品にしたかったのかもしれません。

ちなみに主人公の母親がキッチンで見ていた映画が『素晴らしき哉、人生!』です。

さらに監督は『グレムリン』のホラー的な部分はヒッチコックの『鳥』の怖さのようにしたいと考え、たくさんのグレムリンが人間に襲いかかるシーンは『鳥』へのオマージュとなっています。

プロデューサー:スティーヴン・スピルバーグ

映画『グレムリン』のプロデューサーは、スティーヴン・スピルバーグです。

ジョー・ダンテ監督は『グレムリン』の中でスティーヴン・スピルバーグへのオマージュも捧げています。

映画の冒頭で映る映画館の看板には『A BOYS LIFE』と『WATCH THE SKIES』と書かれています。

実は『A BOYS LIFE』は映画『E .T.』の仮のタイトルで、『WATCH THE SKIES』は『未知との遭遇』の仮のタイトルでした。

監督はちょっとしたセットにスピルバーグ作品へのオマージュを示していたのです。

『E .T.』に関しては、映画の後半デパートのおもちゃ売り場の人形の中にもE.T.がありました。

また、スティーヴン・スピルバーグ自身も『グレムリン』にカメオ出演しています。

発明家の父親が参加した見本市で、電話する父親の周りを車椅子のようなものに乗って回っているのが、スピルバーグです。

パロディ

『グレムリン』の中にはジョークとして名作のパロディシーンもありました。

映画の後半でストライプがチェーンソーで主人公に襲いかかるシーンは、1974年に公開されたホラー映画『悪魔のいけにえ』へのパロディです。

また、ジョー・ダンテ監督は自分自身の過去作もパロディとして使っています。

お腹が空いたモグワイ達に食べ物をあげるために主人公は冷蔵庫に向かいますが、冷蔵庫の扉にはスマイルマークのマグネットが貼られていました。

このスマイルマークはジョー・ダンテ監督の映画『ハウリング』にも出てきます。

監督は『グレムリン』の中に遊び心として、自らの過去の作品も登場させていたのです。

グレムリンに登場した映画

スピード王

ギズモがビリーの部屋で見ていた映画は「スピード王」で1950年の作品です。

この時のレースシーンに影響され、ラストでストライプを倒す時にラジコンカーにギズモは乗ります。

ギズモの頭の中では映画のセリフが流れていました。

ボディ・スナッチャー/恐怖の街

主人公がモグワイに食べ物を与えた後に、ベットで寝ながら見ていた映画は『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』です。

この映画の中で「逃げないと奴らに殺される」というのは、この後グレムリン達に住民が襲われることへの伏線になっていました。

白雪姫

グレムリンたちが映画館で見た映画は『白雪姫』でした。

みんな楽しそうにノリノリで『白雪姫』を見ているのが、とても印象的でした。

まとめ

数々の名作映画へのオマージュが散りばめられた映画『グレムリン』。

それはジョー・ダンテ監督の過去の映画の愛とスピルバーグへの感謝の気持ちの現れでもあります。

低予算で作られあまり期待されていなかった『グレムリン』でしたが、公開後大ヒット映画となったのはそんな映画愛のおかげかもしれません。

その後、映画『グレムリン』自身も1980年代を代表する映画となり、さらにクリスマス映画の定番となっていったのです。

参考資料:グレムリン [Blu-ray]